日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

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厳しい予算内で防衛費増額

二月二十七日に四月から始まる平成二十九年(二〇一七年)度の予算案が衆議院において賛成多数で可決されました。御承知のように憲法第六十条で「予算は、さきに衆議院に提出しなければならない。……参議院が、衆議院の可決した予算を受け取った後、……三十日以内に、議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。」とあります。つまり衆議院議決の優位の一つがこれですが、予算執行の重要性を表すが故と見なされています。

来期の予算は九十七兆 五千億弱、そのうち国債発行で得る財源(国の新たな借金)は三十四兆四千億、税収と税外収入で六十三兆一千億です。又歳出でめぼしい所を見ると、先ず子育てと介護、更には高等教育に対する奨学生拡大、そして東アジアの不安定に対する防衛の拡充があげられます。前二件は野党も額の多少に批判はしても反対に回ることはありません。しかし防衛費の増大に対しては意見の差があります。

トランプ政権誕生以後際立って中国が南シナ海や東シナ海で軍事力を誇示する場面は見えません。とは言え中国は着々と西沙、南沙諸島やスカボロー環礁ではより強固な軍事施設を構築しています。又北朝鮮は私達の心配を無視して年明けにもう複数回のミサイル試射(これは国連決議違反)をしています。隣接する国々の軍事力拡大に我国は手をこまねいている訳にも行かず、遅ればせながら防衛費増額を決しました。致し方ない決定でしょう。

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東日本地震津波六周年に当り

六年前の二〇一一年三月十一日、東日本地震津波大災害が発生しました。先日国主催でこの被害発生より六周年の慰霊祭が国立劇場で挙行されました。秋篠宮殿下御夫妻参列の下、福島、宮城、岩手各県の遺族代表者も出席し、又衆・参両院議員や各国代表の大使も参加して厳粛のうちに祭典は進められました。

あの災害で二万人の尊い命が失われ、その内未だ二、五〇〇人が行方不明のままです。又十二万人の被災者がふる里を離れたままの状態です。この中には福島原発事故による放射能被害の為に避難したままの八万人も含まれていて、被災者にとり完全復旧の下で以前と同様の日々を迎える希望はまだまだ先の事になりそうです。

三人の遺族が被害三県を各々代表して弔意の誠を御霊に捧げました。皆それぞれ父母、兄弟、家族を亡くした体験者で、悲しみ苦しみを乗り越えて新たな生活に挑戦している語りは聞く私達も涙無しにはおられませんでした。中には幼稚園か小学校生徒と思われる代表者もいました。彼等は親を失っての六年であったかと想像すると更に悲しみが増しました。

先日私は宮城県の女川に原発と津波被害の復旧現場視察に行きました。ここの原発は高台にあったお蔭で津波被害を受けず只今は再稼動準備の為の活動をしていました。又女川町は少しずつではありましたが新しく街並みや鉄道駅も再建し昔の姿に戻りつつあり、ほっとする印象も受けました。以前の日常を取り戻すまであと何年かかるのでしょう。国の支援を更に着実に行うべきと強く感じた次第です。

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