日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

1072017/06

谷垣雄三先生へ鎮魂の声を

故谷垣雄三先生逝去の報を知り鎮魂を込めて涙を流しながら今日は筆を進めています。

先生は我国においては有名な人ではありませんでしたが、アフリカのサハラ砂漠にある最貧国ニジェールでは偉大な人でした。先生は外科医師として一九八二年から亡くなるつい先日まで彼の国で直接医療に従事し、又現地の医師に外科医療を教育して来ました。最初は我国政府の派遣で十年間、その後は亡くなる迄自ら全財産を投入し、百床の私的病院を首都から千キロ東のテッサワに開き医療をして来ました。

先生の考え方は外部からの援助をうけて医療をしていてはそれが止まればサービスは続かない。患者は低額でも自らの可能な範囲で医療費を払い、医師は創意工夫をし、そこにある資源を活用して出来る限り安価で医療を施すことがこの地で見合った方法と言うものでした。

その意を実践すべく先生はガーゼが無い時は新聞紙を代用し、注射器や針は昔の日本と同様煮沸して何度も使用、使い捨てなぞ以ての外、手術用の手袋は日本から送って貰ったゴム製を何度も洗って使い回す、と言う具合に無い無い尽しの現場で奮闘して来ました。

私が訪ねたほぼ十有余年前、先生を理解し、あの辺境の地に同伴していた夫人は既に熱帯病で亡くなっており、九二年以後今日迄日本人一人で頑張ったのです。

先生はまさに日本のシュバイツァ博士、いやそれ以上かもしれません。御冥福を祈ります。

1082017/06

安倍首相の憲法改正への決意を

一強多弱と批判されている自民党安倍政権があります。連立政権を支える自民党と公明党で衆・参共に三分の二以上の議席がありますから両党間で前もって合意に至れば憲法改正を国会で発議出来ます。

私は憲法改正論に賛成です。特に九条である武力による威嚇、武力の行使の否定、又この様な行為をする力となる軍事力(陸、海、空軍)の不保持は憲法を学ぶ時、我国憲法独特の戦争放棄条項で、世界に冠たるものと教えられます。所がこの憲法の下でも自衛の名の下に我国はアジアでは中国に次ぐ大きな軍事力(自衛力)を持つ自衛隊が存在します。

我国国民はこの憲法九条の考えと現実の自衛隊の存在と行動の矛盾に事あるごとに悩んで来ました。と言っても自衛隊の存在に関しては世論の八割以上は認めていますし、学者間でも国の存立に関する自衛権まで否定するものでは無いので必要最小限の自衛力は容認されるべきとの考えがあります。

さて自衛隊の存在そのものには国民の多数が賛同するのですが、これを運用する段になると国論を二分する騒ぎが生ずるのです。国際平和協力でカンボジア、コンゴ、イラク、最近では先月帰国した南スーダンに自衛隊を送る時にそうでした。そして昨年法制化した平和安全法制の下での昨今の米軍との協同防衛による対北朝鮮作戦でも憲法違反を訴える向きがあります。

安倍政権は憲法改正を提起して前記の矛盾を解く覚悟です、勿論三分の二以上の国会の賛同を得て。

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