日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

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中国で民主主義の原点を問う

昨週末久し振りに中国の上海に出掛けました。観光ではありません。上海の国際政治、特に日中関係を専門とする学者を中心に意見交換会が開かれ、私に参加要請もあり、図々しく末席を汚したのです。

問題提起をする人を日中両側が二人ずつ指名し、その後それへの論評をする人を又両方で二人ずつ出し、最後に全員で自由討論をする形式で会は進められました。私も一応問題提起者として八分の時間を与えられました。私の議論内容の骨子は中国の上意下達の権力構造下での政策決定の正当性と、主権在民下、一人一人が同等の権利を保持して正当な選挙で選ばれる代表者(国会、地方自治議会の)による政策決定の正当性、この二つの差違についてでした。勿論私達民主主義社会に生きる者として中国の人民民主主義、即ち中国共産党の一党独裁は全く評価出来ませんからこの点を厳しく批判しました。

チャーチルの言である「一人の権利が同等の民主主義下の選挙制度は最悪である。但し他の制度を除いては」を引用して、時間とエネルギーが時には無駄と思われる程に使われ民主主義下の諸制度の特徴は例え小さくても国民一人一人の権利の反映です。一方失礼ながら中国政府のあの強大な権力は十三億国民が明示的に認める手段なくして習近平氏を頂点にした中国共産党が握り、行使しています。百歩譲って善政が施行されているとしても私達には納得出来る制度ではありません。

私のこの問題提起は今日中国の学者達が公で議論出来る主題ではありません。であるからこそ私は敢て発言し、彼等の反応を知りたかったのですが、それは残念ながら明確にはありませんでした。

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今回の集中豪雨被災地を訪ねて

自然の脅威を又見せつけられる災害が福岡と大分の一部を中心に発生しました。朝倉市であり、東峰村であり、日田市です。

自民党災害対策委員長の私は復旧に全力を尽くす自衛隊員、消防隊員、警察官の邪魔は絶対せぬよう覚悟して防災服に身を固め早速朝倉市に入りました。当市は農林業立地で、九州で一番大きな筑後川の本流に接し、なだらかな山が連なり、中腹までは柿、葡萄、梨の果樹園が広がり、それから上は植林された杉林、下は全国的に有名な朝倉万能葱や米の産地です。

今回の災害は一部分に集中的に雨が降り、その水を含んだ土砂が生えている大小の木々もろとも下流に落ちる様に流れて来て、川周辺の家屋や橋を見るも無残に崩壊させたのです。その上流を望むと、山肌に土が露出して周りに残った森林との大きな対比をなしています。大雨がなければ豊かな森であった筈なのです。

濁流に押流された大木や家屋の残骸がここそこにあり、救援隊員達が重機を使い、又もしかしたら被災者が巻込まれているかもと思われる瓦礫は一つ一つ彼らが手で取除いています。例え生死は判らずとも日本人の命を持った人体に対処する心を込めた活動に手を合わせました。

私が災対委員長の職について二年以上になります。この一年でも熊本地震、北海道台風、糸魚川火災と大きな災害が生じました。その度に災害への対処は省庁の垣根を破って迅速かつ適切に行われるよう進化しています。しかし根本は自然の力に対応出来る備えを怠らない事ですが、自然には私達の想像を絶する力がある事も認めざるを得ません。

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