日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

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新しい観光促進税の導入

国会の年間スケジュールに従えば十一月から十二月半ばは来年度の予算設計とその財源となる税制の見直しの時期です。連日自民党本部では各省庁を呼んで議員達が予算と税の勉強会を開きます。自ら興味を持ち政策で得意とする分野や、選挙の勝敗に強く影響を与える支援団体、特に議員を国政に送り出している事業体からの要請を背に議員達は活発に議論を重ねて政策財源獲得と税制改正に尽力します。

今回の目玉税制は何と言っても仮称観光促進税(実は出国税)の出現です。国民は税、特に新税や課税の拡大については敏感です。誰も税の支払は少ない程良く、税から生ずるサービスは多い程良いと考えます。税の議論をする時は負担と受益を明らかにしなければなりません。

今回の新税の骨格は日本人、外国人を問わず日本を離れる時に一人千円納めるとしています。この所来日する観光客は爆発的に増加し、今年は二千五百万人にもなりそうです。彼等に加えて日本人の出国者も入れると四千万人以上になり、この新税の税収は四百億超になります。国としては一人千円なら取り易いと考え、又国内の観光産業にこの税収を全て使用するとすれば地元の観光資源、宿泊施設、交通機関等に税が使われるのならと私達(勿論私も含み)議員も良かろうと言う意見が大半です。

国全体の歳出を見ると今年も又社会保障費は更に高齢者の自然増で拡大しますし、少子化対策子育てや教育関係費も更に必要です。加えて北朝鮮の不安定な軍事行動に対処して防衛費も拡大せざるを得ません。厳しい歳出の中で僅かな新歳入の道が観光促進税でしょうか。

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恒例の年末永田町風景

この時期自民党本部には全国から陳情団が訪れます。政府と自民党はこの季節になると来年度の予算編成をしなければなりませんから歳入に関する税制と歳出に関する各省庁の予算要求の議論が党本部で熱を帯びて来ます。

税に関しては政府が政策を遂行する上でメリハリを付けるべく租税特別措置と言って企業や団体の収支に関係する税を縮減したり免除したり、時にはタバコ税のように増大したりします。勿論税を支払う側は少なければ少ない程良いのですから必死になって我党の税制調査会に陳情に及びます。その応援団がいわゆる族議員で利害関係団体と協同して自分達の事業にとりより良い方向で税が定められる様声を大きく上げるのです。

今一つは予算の獲得で、これは地方自治体への助成や、各省庁が計画する次年度以後の施策に必要な原資ですからここでも又族議員と関係団体、又官僚も陰の方で知恵を絞って自らの役所と近しい関係の議員に陳情に奔走します。まさにこの大エネルギーの運動が年末の永田町風物詩とでも言うものです。

今日我国で一番強力な支援団体は医療関係団体、特に医師会と言われています。それもそうでしょう、我国で一番の歳出は社会保障費ですから。その内訳は医療費、介護費、年金、そして社会福祉で、特に前三者は高齢者の増加に伴い毎年受給者数は自然に増えて行きます。回復の遅い経済の下、人の命を与かる医療費は先ず第一に考えるべきと医療関係団体は主張しています。

この所災害被害も顕著でこの関係者も命を守る防止策を強調します。又人口減少に歯止めをとの意見も強大です。誠に悩ましい年末の永田町予算編成風景です。

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