日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

1392018/10

二つの重大な選挙

この所続けて重大な選挙が二つありました。一つは自民党総裁選です。総裁選と言っても現在衆参両院で自民党は過半数を維持していますから実質的には首班指名と同じ意味を持ちます。結果は御承知の通り安倍氏五五三票、石破氏二五四票でダブルスコアーで安倍氏の勝利でしたから氏は再び首相を続ける事になります。

石破氏を支持した私としては残念でしたが、戦う前から勝利は覚束ないと考えられていましたので一般党員票獲得で四十五パーセントまで行った事を寧ろ評価したい心境です。しかし、反面議員票では何とか一対三迄を願っていましたからこれに届かなかった事を考えれば石破氏が議員達にもっと自らを知って貰う努力が必要であることが課題でしょう。石破氏を良く知る私としては外面は固いのですが、会えば魅力のある政治家だと太鼓判を押します。

今一つの選挙は沖縄の知事選です。翁長知事逝去を受けての選挙が行われました。翁長氏の後継を認ずる玉城候補と自民、公明、維新の推す佐喜真氏の戦いです。

私も先日知人友人を頼って沖縄本島、石垣島を訪ねました。マスコミは情勢は混沌と伝えていますが、現場に足を踏み込んだ印象は選挙中なのかと疑う位のノンビリの雰囲気で、自らも選挙をして来た私としては予想外でした。

辺野古への基地移転に対する賛否を問うこの戦い、既に国内の米軍基地の七割を持つ沖縄の基地の縮小を求めて反対を掲げる玉城氏、一方は賛成とは明確に言わないものの国との話合いを求める佐喜真氏、我国の安全保障に係るこの問題は沖縄の人には苦汁の選択です。我国の国防上佐喜真氏の勝利を私は願っていましたが、結果は敗北でした。

1402018/10

北電のブラックアウト憂いのない備えを

台風や大洪水での停電の経験は私もしたことがあります。しかしこれらの停電の原因は大小織り交ぜた送電線の事故によるものが一般的です。しかし今回の北海道全域、ほぼ五百万人に被害の及んだ停電は予期せぬ地震がもたらした発電所の供給不能によるものでした。ニューヨークでは二〇〇三年に大停電があり五〇〇〇万人に影響が出ましたが、あの折でもまさか日本で大きな地域が停電するなど私は思ってもいませんでした。

必要な時にスイッチを捻れば電気を利用出来る文明化した生活をしている私達は電気代が上ったの下ったのの時は電気に興味を示しても普段はさも電気は空気と同じような気持ちで何処でも何時でもいくらでも得る事が出来ると思っているようです。所が一旦電気の供給が途絶えると私達は不安不便を痛烈に感じ、電力会社に非難囂々です。

二〇一六年に電力自由化の下で発電も小売も自由に行えるようになりました。それ迄は国内は沖縄を含めると十電力会社が地域で独占的に電力を供給する制度でした。電力会社も総括原価方式という名称で国の許認可を得てチャント利益を織り込み消費者に電気を売る制度の下で安定経営だったでしょう。しかし世界の趨勢は電力自由化となり、我国でも自由化に進んで来ています。

この状況下では以前に比べ電力会社は厳しく費用原価と利益を考えねばなりません。これ迄の独占的立場から同業他社や新規業者の市場参入があります。この現状下、電気代が高い北海道電力は競争力強化の為の投資は思う様に行かず、新規発電所の分散化で地震の難を免れる案も具体化せずなのでしょう。又北電が頼りにしている泊原発が再稼動未だ叶わずも今回の停電の一因でしょうが。

電力無しでは生活出来ない今日「備えあれば憂いなし」を今一度噛みしめねばなりません。

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