日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

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理想的な電力供給を求めて

私の議員活動のテーマの一つに電気エネルギー問題があります。私達が日常生活の中で何の疑問も持たずに購入する必需品があります。水と電気です。この所の地震、台風、水害の被害が全国でしばしば報道されて来ました。災害に襲われた人達が先ず求めるのが水と電気です。事程左様に電気は大切な物なのです。

この大事な電気を安定、安心、安価に提供すべく電気産業は民間企業ですが政府はこの産業に可成り関与しています。安価が良いからと言って石炭火力発電を増やせば地球温暖化現象を更に悪化させます。安定を求めて原子力発電をと思って頑張って来ましたが、津波原因の福島の原発事故を引き起こしました。安心だからと言って再生エネルギーの水力、風力、太陽光を増やしたとしても、自然に頼るエネルギー源ですから百パーセント安心ではありません。雨が、風が、日照りが足りなければ如何ともし難くなります。

しかし欧州での再生エネルギーの利用は年々拡大していて私達が学ぶべき点は多々あります。そこで我政府はFIT(電力会社に再生エネルギー電力を定額で購入させ、国が補助金を出す制度)を導入して再生エネルギー事業を拡大して来ています。特に太陽光発電は順調に拡がっていて事業に挑戦する企業も沢山あります。九州では処理に困る過剰電力の発生問題すら生じています。

未だ我国は電力の供給と需要に関し理想型は出来ていませんが、少なくとも再生エネルギーと原子力の活用を軸にして安定、安心、安価、更に加えて安全な電力サービスを作り上げなければなりません。

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政界の盟友との寂しい別れ

この秋に残念ながら私の政治の盟友が次々に二人亡くなりました。九月には長野の井出正一氏(七十九才)、そして先日十一月十一日には熊本の園田博之氏(七十六才)です。

思い起こせば私達は昭和六十一年(一九八六年)の衆議院議員選挙で初当選し、以来お互いが政界に身を置く間同志愛とでも言うべき損得抜きの付き合いをして来ました。その結実が平成五年(一九九三年)の新党さきがけの結党でした。この党は当時衆議院二回生だった八人で結党し、その中に井出、園田、そして私も参画していました。政治改革、具体的には金権的政治体質を払拭し、政権交代可能な選挙制度(小選挙区制)を導入して我国の議会制民主主義を浄化、発展させようと意気込んだ運動でした。

この新党は二〇〇二年には消滅しました。私は残念ながら自らも賛同して改革した新しい小選挙区制度の下で続けて二度敗北する経験も経て自民党に復帰し今日に至っております。思い起こすともう二十五年もの年月があの決起から過ぎています。その間私達の投じた小さな石はどれ位の波紋を我国国政に生んだでしょうか。自己評価は僭越ですから皆さんの批判に任せます。賛否はありますが少なくとも当時生まれた小選挙区制度は今日迄続いています。又当初目論んだ政治に緊張を与える政権交代は数度起こっています。

政治は最高の道徳とも言われます。そんな場面もあるでしょう。同時に政治は人間社会の利己心のぶつかり合い、利害得失の競い合いでもあります。この中にありながら自分で言うのもおこがましいですが、私達は損得抜きの君子的交わりをしたと思います。談論風発、夜を明かして政治の理想を語ったものでした。二度と再びあの頃の書生っぽさは再現出来なくなりました。井出さん、園田さん安らかにお休み下さい。

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