日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

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年男の年頭の一言

明けましておめでとうございます。平成三十年も閉じ最後の平成の年になりました。春には天皇退位、そして新しい年号の下、新天皇の誕生となります。因みに神武以来続いて来た我国独特の年号制度は私の父が曾って総理府総務長官だった時、慣習だったこの年号を皇位継承と共に新年号にする「年号法」が制定されました。僅か一条の法律ですが年号はこれからも脈々として我国の伝統として継続されます。

私は今年年男、六度目の干支〝亥〟を迎えます。無為のうちに一年を過ごす事の無い様自らを戒め、世界の中における日本の正しい立ち位置を常に求める政治に微力ながら国政で活動する覚悟です。本年も何卒よろしく皆さんの御叱正をお願い申し上げます。

我国を取り巻く国際環境は今年も平穏と言う訳には行かない状況です。我国が最も信頼する米国の国際社会における指導力に危うさを強く感じるのは私だけでしょうか。米国と言えば懐も深く、又軍事力も強大で、自由、民主主義の牽引者であると思えばこそ私達は一種の憧れをこの大国に持って来ました。所がどうも現大統領はこれを覆す方向にどんどん進んでいます。「アメリカ ファースト」主義の下、これ以上米国が以前のような世界における責任を果たす事が減少すれば、不安定状態が更に世界に拡がる事になりかねません。

又、我国と近隣諸国との関係もなかなか波乱含みです。年末韓国を訪ね国際条理の下での日韓関係の改善を私達は求めました。韓国政府の正しい答えを今は見守る時です。北朝鮮の核とミサイル廃棄も前に進んではいません。日中関係は雪解け方向と思いたいのですが、中国の国内事情の影響でこれもどう変化するのか心配です。

今年が皆さんにとり幸多い一年であります様お祈りして、新春第一号と致します。

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徴用工判決は納得出来ぬ

新年早々もう頭の痛い問題が我国に降り注いでいます。これは昨年から引き続く旧徴用工問題からくる韓国と日本の関係の摩擦の拡大です。

公平に見ても韓国の方が感情をより昂ぶらせているとしか私には思えません。韓国の文大統領が官邸での年頭記者会見で今日の日韓関係の不正常は偏に我方に原因あるかの発言をしました。つまり今問題になっている徴用工の大法院判決は、三権分立の韓国では大統領が介入するものではなく司法の決定に従って事は進むのであり、これを尊重して日本側も対応すべしと氏は思っています。

一九六五年に日韓両国は基本条約を締結し、その時それ迄に両国で生ずるかもしれない債権債務事項はお互いその請求権は放棄しようと同意の結論を得ています。この約束があるのを承知で韓国大法院は人道上の問題がある徴用工の件は心の痛手を癒やす慰謝料を彼等を雇用した日本の企業に請求する権利が存在すると判じました。

日韓が基本条約を結んだ時我国は当然請求権の中にはあらゆるものが含まれると考えていたことは確かです。しかし物の請求権は不存在でも心の痛手への償いの請求権は存在すると今回大法院は主張し、日本の数社の企業に具体的な慰謝料額を提示しました。

私は他を慮(おもんばか)る寛大な精神の重要性は大切だと思います。しかし五十三年前の約束を自分勝手な解釈で結論付けるのには合意出来ません。ここは我国政府が言うように先ずは両国政府で議論し、合意に至らない時は第三者を入れて解決策を見出すべきでしょう。

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