日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

1492019/03

天皇御在位三十年式典で

先日の日曜日、「天皇陛下御在位三十年記念式典」が天皇、皇后両陛下出席の下、政府主催により国立劇場で挙行されました。三権の長を始め衆参両院の議員、駐日の各国大使等千人以上の参加でした。式は粛々と進められました。安倍首相の式辞、国民代表としての二人を含む六人の祝辞、両陛下の御製及び御歌の朗読、両陛下作詞による二曲の独唱、そして天皇陛下のおことばの順で、最後は万歳三唱でした。

天皇陛下のおことばには私も深く感じ入りました。特に印象に残る点が二つありました。第一は心の底から平成の三十年が戦争と関係の無い時代であった事を述べられた点です。陛下は小学生の時先の戦争を体験され、その惨事を目の当りにされているが故でしょう、時には声をつまらせての平和の重さを示されました。特に陛下の沖縄に対する思い入れは尋常ではありません。これも我国内で唯一対米軍との地上戦が彼の地で行われ、二十万の島民が亡くなった事に対する真摯な弔意の表明でしょう。何度も訪ねられた事は皆さん承知の所です。

今一つおことばの中で言及された点は憲法に従い象徴天皇としての存在の理想とは如何なるものかを常々考えておられると言う事です。これは旧憲法の下、国の存亡の最終決断の責任者、つまり統帥権指揮権者として苦悩の中で戦争体験した昭和天皇の歩まれた道ではなく、まさに君臨すれども統治せずの実現を求めておられると私は感じました。そして陛下はこれから先の時代の皇室、天皇もそのあるべき姿を憲法の下、国民に寄り添い、思いを致してほしいと続けられました。

平成の御代、「国平らかにして外成る」も四月で終ります。平和な三十年を皆で感謝したいものです。

1502019/03

米大統領顧問バノン氏

有難い事に国会周辺ではその道の指導的役割をする人達に接したり、話を聞いたりする機会が、幸運にもしばしばあります。先日講演会に出掛けた演者は現在世界を動かす人でした。

その人はスティーブ・バノン氏で世界で一番大きな権力を持つ米国のトランプ大統領の私的アドバイザー、氏の言動はしばしばマスコミに登場しますから皆さんも御存知でしょう。トランプ大統領は就任以来枢要な閣僚ポストである国務、国防両長官を意見の違いから既に更迭したニュースは衆知の通りです。しかし大統領選挙当時の側近であったバノン氏はトランプ大統領就任以来ずっと公職には就かず、個人的にホワイトハウスに出入り可能の大物として知られて来ました。

バノン氏の紹介はこの位にして、と言ってもお互い氏が大統領にどれ程近しい関係かを知っている事は氏の発言の重さを感じる上で誠に重要な事です。氏の言は確かにマスコミを通して私達が知る印象と変らず、いわゆるタカ派である事は間違いありませんでした。民主主義、自由経済の価値を共有する日米両国は更に結束を固める事、その為に我国に対し自衛力の増強をと氏は主張します。又先日行われた米、北朝鮮首脳会談に関しても無法者国家との妥協など言語道断と一刀の下に切り捨てました。対中国に関しても徹底していて、一党独裁、それも人口十三億のうちの六パーセントの党員にとり心地良い国家で、現実はその内の僅か千人程のエリートのみが甘い汁を吸い、栄耀栄華を極める国は矛盾に満ち満ちており、いずれ内部から崩れて行くべき、と激しくバノン氏は批判しました。

噂に違わぬ氏の発言は判り易くはありましたが、少し許り軍事力に片寄る国家論に対し、私は危惧を覚えた事も事実です。

最新号「すずきの通信」の購読申込み先(有料)
電話: 093-621-1030