日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

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私でも解るノーベル賞学者の本

学問の秋になると毎年ノーベル賞発表を私達は心待ちにします。何しろこの所ほとんど毎年と言って良い程日本人が受賞しますから。今年もノーベル化学賞の栄に見事吉野彰氏が輝きました。

所で種々あるノーベル賞で日本人が未だ獲得していないのがノーベル経済学賞です。何時の日かその栄光を得る人が現れるのを待ちましょう。この賞の今年の受賞者は三人で、クレマー(米国)、バナジー(インド)、デュフロ(フランス)の三氏でしたね。

私が特にこの三人の受賞に感激した訳は彼等の研究成果が私が政治の中で力を入れている開発途上国の貧困解消に関し、実証的にその解決策を示している点です。バナジーとデュフロは夫婦で、主人の母国の困窮者達を対象に教育や生活環境、労働形態等をつぶさに検討し、彼等を実験的に活動させ、如何にすれば効率的であり、明らかに良い結果が得られるかを見つけ出したのです。

これ迄の貧困者への援助は先ずは援助者が提供することが第一目的でした。所がこの学者夫婦は同じ位貧困な被援助者をグループに分け各々に異なる援助方法を差し延べ、如何なる結果、つまり生活の向上が生まれるかコツコツ調べ上げ、援助結果の差異を見つけ出したのです。これ迄のノーベル経済学賞は現に起こっている経済事象の本質を見出す事が主だったのですが、彼等は現状から向上へ貧困者を導く方法を考え出したのです。

実は一年程前私は彼等の著書「貧乏人の経済学」と言う面白い題の本を読んでいました。ある大学教授から私は読む事を薦められ手に入れたのでしたが、よく数式の詰まった経済学の本と違い素人でも読み易い本であった事を記憶していました。その著者がノーベル賞を得るとは思いもしなかったのですが今にして思えば確かに一味違う経済学の本でした。

お 礼 この度三原朝彦政経セミナーを盛会のうちに終えることが出来ました。有難うございました。

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天皇即位の儀式滞りなく

憲法に基き平成の御代を三十年余象徴として在位された天皇の後継として新しい御代令和の天皇が即位されました。即位に関する国事行為は五月一日の剣璽等承継の儀、即位後朝見の儀に始まり十月二十二日の即位礼正殿の儀、同月二十二、二十五、二十九、三十一日の饗宴の儀と続き、台風被害を慮って延期されていた祝賀御列の儀で一段落となりました。神代の時代から今日迄、その内容は色々変化して来たのは当然ですが、連綿として続くこの皇位継承の儀式が行われることは、まさに日本の伝統文化の粋の表現でもあります。

有難い事に国民代表の一の国会議員として私は即位の礼正殿の儀への参列の栄を得ました。儀式そのものは新天皇の出御から退出まで三十分程でしたが、厳重な警戒もあり、参列した二千人もの国内外の賓客の着席、そして儀式終了後の離席まで三時間に及びました。

五十メートル離れた松の間に高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)が置かれていてそれぞれの台上に新天皇、皇后が立たれ、天皇による即位宣明があり、国民を代表して安倍総理が祝意を奏上しました。天皇、皇后の装いは古式に則った黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)や十二単(ひとえ)で遠目でしたが、何か古を想起させる懐かしい雰囲気が伝わって来ました。

又高御座と御帳台も儀式の前に見学しましたが、大正天皇即位の折に歴史に出来る限り合わせて製作されたものだそうで壁面の絵も金属の細工物もその時の一級の芸術家、工芸家の作品で素人の私が見ても感動しました。

即位の礼の折の天皇陛下のお言葉は昭和天皇、平成天皇の歩みを反映し、「平和」の二文字が三回あり、それも日本のみならず世界の平和を希求する思いが出されていて、常に世界観を持つ天皇の意思を強く感じ、私は大いに感動しました。

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