日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

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コロナ禍で知る日本の遅れ

プロ野球もサッカーもゴルフもやっとシーズンが始まりましたが、残念ながらコロナ禍は未だ根絶とは行きません。医系議員の話によれば例え今回のコロナウィルスが収束しても、この類の感染症は新たに何時発生するとも限らない。まして世界七十億の人達が往来する現代では一つ発生すれば今回同様国をまたいで広がって行くのは避けられないと可成り悲観的でした。

この感染症に対応する為に医学の面から備えあれば憂い無しの体制を取らねばなりません。韓国や台湾は以前に発生したサーズやマーズの経験から如何にして感染症に立ち向かうか計画立案していたお蔭で被害は最小限に抑える事が出来たと堂々と胸を張って宣言しております。

彼の国の医療体制に我国が劣るとは思いませんが、明らかに欠けているものがあります。それは今日では必需品であるインターネットを利用しての日常生活の利便化の欠如、と言うよりこれらを活用すべき私達市民の学習が足りない事です。斯く言う私も悔しいかなその一人で、スマートフォンを持って電話機能を使い、辞書の代わりに色々調べ事をする位は出来てもその他便利な俗に言うアプリを駆使出来るかと尋ねられると俯かざるを得ません。

世はネット時代。世界では米国と中国がこの世界のリーダーシップを争っています。情け無い話ですがこの分野では我国は一周も二周も遅れています。この間やっと政府もこの重大性を判り、大手数社を選択して米中に追いつくような支援策を講ずることにしました。遅きに失する感も強く思いますが、先ずは挑戦する事です。かっては物を作らせれば何でも一番の日本が、一皮むけて新奇なアイディア創りも一番になれるでしょうか。何とか米中に互して競争出来る迄になってほしいものです。

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昭和二十八年の洪水を忘れずに

今年の梅雨も又荒れています。既に熊本や大分、長崎、福岡、更には広島、島根では大洪水の被害があり、最悪の熊本では六十人以上の犠牲者が出ています。この災害をもたらした低気圧は未だ日本上空にあり、東日本にも大雨を降らせる心配が続いています。

水の被害を目の当りにする度に私は昭和二十八年(一九五三年)の私自身の洪水体験を思い出します。私はこの年小学校入学の一年前で、家から徒歩十分の保育園に通っていました。近くを流れる国の一級河川遠賀川が永らく続く雨天により増水し、もしかしたら堤防を越えて水が溢れ、遂には堤防の決壊に至るかもと心配されていました。それが現実のものとなり、私達の村から十キロ上流で濁流が堤防を洗い流し、田植えをした許りの水田に流出し始めたのです。

と、ここ迄は後に両親から聞かされた話で、私は保育園の先生に家に帰るように促され、雨の中戻って来ました。父母は家に居り、大水が出たから姉兄そして私は鉄道が使える間に川向こうの町迄移動しました。父母は水が来ても大丈夫な様に高い所に物を移し、最低限必要な物を持って遅れて私達の待つ場所に無事来て、家族全員一安心の夜を過ごしました。

命あっての物種、当時の我家は一階建て、まして遠賀川は天井川ですから一度水が来ればなかなか引かない状況でしたから、隣町に逃げて正解だったのです。水が屋根を覆う迄に半日以上の時間があったそうですから、大洪水の割に人的被害は少なかったと記憶しています。

生きていればこそ又立ち上がって人生に挑戦出来る、と水害の記事に接する度に私は思います。ましてこの頃の異状降雨を思うと、大雨予想があれば先ず避難です。何も起こらず徒労に終ったら幸運と思えば良いのです。私は古い貴重な経験を今も忘れずにいます。

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