日頃の思いを綴る 「すずきの通信」

毎月2回発行する「すずきの通信」 バックナンバー

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行動自粛で、オリンピック成功を

今を去ること五十七年前、一九六四年、私が高校三年生の時、東京オリンピックが開催されました。第二次世界大戦前夜、一九四〇年の幻の東京オリンピックから数えて二十四年の年月が流れていました。

スポーツ大好きな私ですから東京オリンピックの四年前のローマ大会、八年前のメルボルン大会を幼な心に知る者としてワクワクの気持ちで東京オリンピックを迎えました。まして時は所得倍増を掲げて国の経済成長を最重点にリードして来た池田内閣で、東京に初めて都市高速道路が開通し、東京~大阪間を夢の超特急・新幹線も走り始め、我国の経済の急速な発展の証が処々に見られました。同時に国民の懐も少しずつ暖かくなり、オリンピックを機にカラーテレビが爆発的に国民に購入されもしました。

さて今回の二度目の東京オリンピックです。「オモテナシ」の合言葉で開催を勝ち取り、新しい国立競技場や種々の施設を新設し、準備万端怠りなく進んで来た筈が、不可抗力とは言え世界を襲うコロナ十九なる感染症により数々の制約を余儀なくさせられています。先ず入場式は外国の賓客も、国内の来賓も多くは招かず、つつましやか。本来なら天皇、皇后両陛下出席の下での開会式でしょうがこれも又天皇陛下のみ。競技場のどの会場も観客はゼロで、辛うじて入場券不要の公けの場での競技は市民も観戦が可能となりました。

誠に不自由なオリンピックですが、それでも初日から日本選手の活躍もあり、国民の関心は深まりテレビの視聴率は可成りのものとか。確かにコロナ感染拡大の心配はありますが、国民一人一人が行動を慎んでオリンピックを成功させたいものです。

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コロナ禍の下でのオリンピックから学ぶ

賛否が錯綜した東京オリンピックも大会関係者以外の会場入場は許さずの効果も確かにあったのでしょう。コロナ感染の影響での競技中止や途中停止のニュースもなく何とか全競技が遂行され閉会式を迎え、選手も皆元気で帰国の途についたようで先ずはよかったと賛成派は私も含め胸を撫でながら数々の名場面の余韻を楽しんでもいます。今回のオリンピックの成功に直接間接携った人達に心から敬意を表します。特にメーン会場への日の丸の旗入場の折の持ち手の中に必ず医療関係者が選ばれていて、今回の特殊な環境下でのオリンピックを私達に記憶づけました。

このコロナ禍の下でのオリンピックと今回のギリシャに紀元前存在した数々の都市国家がオリンピアの地に集い、神々を崇めようと体育や芸術の祭典を四年に一度、国家間が戦争の状態の時であれば一時休戦してでも行ったオリンピックと比較するのは誠に難しいのですが、どちらも安寧平和を希う人々の強い心を私は感じます。三年後のパリオリンピックの時には何としても世界中でコロナが終息し、選手と観客が、そして世界中の人達がこのスポーツの祭典を何の心配もなく堪能出来る事を心の底から願います。

コロナのせいで東京オリンピックに参加した人達は入出国で可成りの不自由を経験したでしょう。いや彼等のみならず国際化する今日異国に出掛けずに事を成すのは例えインターネットで世界が結ばれていても私達にとり誠に不便です。このコロナ禍で私達は先ず第一に人の流れは世界中繋がっていることを認識しました。第二にその流れによって情報と同じように感染症も伝播する事を経験して来ています。ならば第三には覚醒剤や麻薬を持ち込ませないと同様に、病原菌が世界の何処かで発生したら必ず抑える医療と組織を再構築しなければなりません、どんなに国家の歳出が多額でも。

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